増え続ける貯蓄ゼロ世帯と、つみたてNISAの狙うところを考える
子供3人5人家族の家計管理(と雑記)ブログを運営している”ぷろまね”です。
本稿は家計管理 考えと取り組みになります。増え続ける貯蓄ゼロ世帯の中における、つみたてNISAが狙うところについて、考えたことを書いてみます。
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注:本稿は筆者個人の考えを中心に書かれていますので、予めご了承ください。
増え続ける「金融資産ゼロ(貯蓄ゼロ)世帯」・・金融庁は課題と認識している
ぷ:( ゚Д゚)ぷろまねさん家の家計簿ブログへようこそ
今回は巷でよく話題になっている。
金融資産ゼロ世帯(貯蓄ゼロ世帯)の実状について、そのリアルを少し考えてみたいと思います。
そして、金融庁が推し進めている つみたてNISAの狙いとの関連を考えてみます。
もともとより、筆者は、
これからの資産形成として、金融庁(国)が推奨する つみたてNISA ですけど、
ぷ:( ゚Д゚)なんで、金融庁はつみたてNISAを創設しようとしたんでしょうね?
ということが、気になってました。
ぷ:( ゚Д゚)貯蓄から投資へ とかとかね。
なんでか、というと、
基本的にお役所がつくる事業というのは、運転資金として国民の血税を使う手前、
必ず、その背景に、日本(国民)が持つ課題を述べる必要があるのです。
でその課題解決を大義名分として、事業がスタートするわけですね
なので、
つみたてNISAは資産形成の方法ですので、
この事業を国が行う以上、国は
現状の国民の資産形成の手法に対し、
何かしらの課題を持っている
と、言えるわけ。
筆者としては、
これからの世代の資産形成の在り方としては
国が認識している課題を正しく認識 ・理解することが大事だと思っています。
なので、
ぷ:( ゚Д゚)なんで、金融庁はつみたてNISAを創設しようとしたんでしょうね?
ということが気になったわけです、
そこには、国が認識している現状の資産形成の課題が必ず残っているからですね。
というわけで、調べました。
ちょこちょこググってみただけですが、ありました。
金融庁のつみたてNISA創設の説明資料。
金融庁:つみたてNISAについて
ぷ:( ゚Д゚)つみたてNISA創設の方針資料です。
ぷ:( ゚Д゚)平成29年度のモノなので、創設前かな?
ぷ:( ゚Д゚)金融庁が何を大義名分として始めたいのか分かりマス。
ぷ:( ゚Д゚)ご興味ありましたら是非。
で、資料を読み読みしていたところ、気になる図表が出ていたので、引用します。
これが、金融庁の資料である以上、国はこの図表に書かれている状況を
国民の資産形成における課題と認識しているってことです。
それがこれ、金融資産ゼロ世帯(貯蓄ゼロ世帯)の推移 です。
金融庁:つみたてNISAについて より引用
ぷ:( ゚Д゚)これを見てみて最初に思うのは、
ぷ:( ゚Д゚)昭和62年を境に、それ以降
ぷ:( ゚Д゚)金融資産ゼロ世帯が、うなぎのぼりなのが分かります。
ぷ:( ゚Д゚)しかも、全収入階層でうなぎのぼりです。
ぷ:( ゚Д゚)また、もう一ついえることは
ぷ:( ゚Д゚)昭和62年以前は、
ぷ:( ゚Д゚)金融資産ゼロ世帯は逆に、全収入階層で極端に少ないことが分かります。
金融庁:つみたてNISAについて より引用(一部加筆)
ぷ:( ゚Д゚)この事実から言えること。それは、
客観的に、
昭和62年まで、成功してきた資産形成の方法は、それ以降は、失敗する方法である。
ということです。
ぷ:( ゚Д゚)と、思うんだよね。
まぁ、それは、筆者の考えなので、どうでもいいとしても、
ともかく、
ぷ:( ゚Д゚)金融庁はこの事実を課題として認識しているのは明らかです。
ぷ:( ゚Д゚)なぜなら、金融庁が意図としてこの図表を公示しているから。。
ぷ:( ゚Д゚)「お役所が出したデータ」ということに意味があります。
ぷ:( ゚Д゚)で、課題解決の有効な手段としての”つみたてNISA”を提案したという訳です。
金融資産ゼロ世帯。その推移を関連データと一緒に眺めてみる
でも、あれですね。平成に入ってからの日本の金融資産ゼロ世帯の急増。
今でこそ、良く聞く話ではありますが、それもここ数年の話。
ぷ:( ゚Д゚)実は、ずっと前から、爆上げは始まってたんですね・・・
ぷ:( ゚Д゚)うーん。・・一体何があったのか?
というわけで、
気になったので、
当時の他のデータを並べて、一体この金融資産ゼロの背景で起こったことを見て行こうと思いました。
ではここから。。
ぷ:( ゚Д゚)よろしくです!!ここからは、完全に筆者の興味本位です。
・・・
それでは、最初に、関連データの見やすさの為、先ほどの金融資産ゼロ世帯の推移において、特に、その割合が爆増した期間を抽出(マーキング)します。
金融庁:つみたてNISAについて より引用(一部加筆)
◇金融資産ゼロ世帯爆増期間
ぷ:( ゚Д゚)命名と期間は筆者の独断です。
次に、金融資産の形成に関連すると、これまた筆者が独断で思った関連データに上記爆増期間を当てはめて紹介したいと思います。
参考にさせて頂いたサイトは以下の通りです。
引用元サイト
1.金融庁:つみたてNISAについて
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/12.pdf
2.JPX:経済を学ぶーTOPIXで日本の景気を見る3.YAHOO ニュース:100年以上にわたる郵便貯金の金利推移を探る
100年以上にわたる郵便貯金の金利推移をさぐる(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース
4.総務省統計局:統計Today No.97ー最近の正規・非正規雇用の特徴
5.厚生労働省:図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)
図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
6.DIAMOND online:同じ年収でも手取りは15年下がり続けている
同じ年収でも「手取り」は15年下がり続けている | サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65 | ダイヤモンド・オンライン
7.知るぽると:子どもの教育費、どう準備する?
(統計から見る「教育費」の目安) ─ 子どもの教育費、どう準備する?|知るぽると (shiruporuto.jp)
8.マンション売却ネット:全国・東京23区・首都圏・近畿圏マンション平均価格推移2001~2020年全国・東京23区・首都圏・近畿圏マンション平均価格推移2001~2020年 | マンション売却ネット
9.厚生労働省:図表1-8-6 持家世帯比率の推移(家計を主に支える者の年齢階別)
図表1-8-6 持家世帯比率の推移(家計を主に支える者の年齢階級別)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
ぷ:( ゚Д゚)どれも興味深く面白い内容ですので、気になる方は是非覗いてみてね。
それでは、順に見ていきます。
関連1.TOPIX(東証株価指数)
最初はTOPIXです。当時の株価と景気状況との関係を見てみます
JPX:経済を学ぶーTOPIXで日本の景気を見るより 引用(一部加筆)
TOPIXで日本の景気をみる|なるほど!東証経済教室
ぷ:( ゚Д゚)株価指数(景気)との関係はかなりあると思う。やっぱり。
ぷ:( ゚Д゚)バブル崩壊、2000年初頭不景気、リーマンショック、東日本大震災。
ぷ:( ゚Д゚)2000年の不景気は、金融資産ゼロ世帯が急増してます。
ぷ:( ゚Д゚)相当景気が悪かったと言えます。
ぷ:( ゚Д゚)で、2011年あたりは、ばったばった企業が倒産してたしな。
関連2.金融機関(銀行)金利
では次、金融機関の金利との関係を見ていきます。
ぷ:( ゚Д゚)この見事な急落っぷり。
ぷ:( ゚Д゚)金融資産を増やすエンジンが死んでしまってます。
ぷ:( ゚Д゚)昭和の金利の高さ・・信じられん。
ぷ:( ゚Д゚)こんなん何もせず普通に使っても、資産勝手に増えるやん。
関連3.雇用形態との関係
次に、正規・非正規雇用の雇用形態との関係です。
ぷ:( ゚Д゚)これもまた、強烈やね~
ぷ:( ゚Д゚)右図なんて、対前年増減だし
ぷ:( ゚Д゚)300万円未満所得者の金融資産ゼロ世帯が2000年から爆増したのは、
ぷ:( ゚Д゚)ま、これだよね。就職氷河期の人・・大変ね。
ぷ:( ゚Д゚)あ、アッシもですね。
関連4.平均給与との関係
次、平均給与との関係です。
厚生労働省:図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)引用(一部加筆)
図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
ぷ:( ゚Д゚)2016年まで、平均給与は下がってますね。
ぷ:( ゚Д゚)もちろん資産形成の面においてはデメリットしかないですね。。
ぷ:( ゚Д゚)そりゃ、金融資産を持てない世帯も増えるわな。
関連5.手取り給与との関係
次、手取り給与との関係です。
DIAMOND online:同じ年収でも手取りは15年下がり続けている 引用(一部加筆)
同じ年収でも「手取り」は15年下がり続けている | サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65 | ダイヤモンド・オンライン
ぷ:( ゚Д゚)分かっちゃいるけど、昔と今じゃ
ぷ:( ゚Д゚)同じ年収だからと言って、同じ暮らし方をしていると
ぷ:( ゚Д゚)資産は増えません。
ぷ:( ゚Д゚)社会保障費の増額は、
ぷ:( ゚Д゚)収入階層が高い世帯で、金融資産ゼロが増えていった
ぷ:( ゚Д゚)一つの要因となりえるでしょうね。
関連6.教育費との関係
次、教育費との関係です。代表として大学の授業料の推移を出します。
知るぽると:子どもの教育費、どう準備する? 引用(一部加筆)
(統計から見る「教育費」の目安) ─ 子どもの教育費、どう準備する?|知るぽると (shiruporuto.jp)
ぷ:( ゚Д゚)大学の授業料・・たっか!!
ぷ:( ゚Д゚)教育費の増加は、全収入階層の資産形成に影響するでしょうね。
ぷ:( ゚Д゚)苦しいねぇ。
関連7.持ち家との関係
最後に、持ち家世帯率との関係です。
厚生労働省:図表1-8-6 持家世帯比率の推移(家計を主に支える者の年齢階別) 引用(一部加筆)
図表1-8-6 持家世帯比率の推移(家計を主に支える者の年齢階級別)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
ぷ:( ゚Д゚)一見金融資産ゼロ世帯の増加と持ち家率に相関は無い様に思えますが、
ぷ:( ゚Д゚)手取り給与や、教育費の推移から資産形成が難しくなっている中。
ぷ:( ゚Д゚)全体の持ち家率は60%付近で変わってませんね。
ぷ:( ゚Д゚)流石にこれからは減ってくだろうけど、
ぷ:( ゚Д゚)持ち家は良く考えて購入した方が良いんじゃないかなーと思う。
ぷ:( ゚Д゚)身の丈を超える高額・長期ローンは資産形成の障害となり得ますので。。
ちなみに・・
マンションについては、近年住宅価格が大きく上昇しています。
引用 一部抜粋
マンション売却ネット:全国・東京23区・首都圏・近畿圏マンション平均価格推移2001~2020年
ぷ:( ゚Д゚)資産形成。。ちゃんと出来るかよく考えて取得ください。
【参考】住宅取得後貯蓄を増やすことが出来なかった。筆者の例。
>>銀行通帳から見る、5人家族、15年間の貯蓄の歴史を振り返ってみる
以上、個人(世帯)の資産形成に影響する関連データを金融資産ゼロ世帯の推移と一緒に眺めてみるでした。
ぷ:( ゚Д゚)結局・・
ぷ:( ゚Д゚)全てのデータ(指標)が
ぷ:( ゚Д゚)全力で、個人(世帯)の資産形成を阻害する方向にあるという
ぷ:( ゚Д゚)ことが分かりました(泣)
ぷ:( ゚Д゚)悲しすぎるゼ。今の日本。
ぷ:( ゚Д゚)いや、これからもか・・
まとめ
今回は、金融庁が つみたてNISA を創設した背景として、彼らが認識している国民の資産形成における課題が
金融庁:つみたてNISAについて
の資料より、金融資産ゼロ世帯の増加であると確認し、
その背景にある、今の日本の実状を、資産形成に関連するデータから見てみることにしました。
ぷ:( ゚Д゚)では、まとめ
・・・ここから。
金融庁の課題認識として、金融資産ゼロ世帯の増加が挙げられていることが確認できたので、
そして、国民の資産形成に影響するであろう、下記7つの関連指標を筆者の独断で仮設定し、その推移を見てみると、
みごとに、全て悪化方向であることが分かりました。
ぷ:( ゚Д゚)全ての指標が、金融資産ゼロ世帯をますます増やす方向ですわ。
ぷ:( ゚Д゚)あ、すみませんTOPIXは無関係か・・
そして、今後も当面この指標が改善する見込みはない。
すなわち、このままでは金融資産ゼロ世帯は増え続ける。
と、金融庁および国は判断した。
ぷ:( ゚Д゚)んじゃないかと、思うんだよね。(勝手な妄想です)
なので、つみたてNISAを創設したと。いうわけです。
・・・
で、つみたてNISAを通して、何を実現したいのでしょうね?と言われれば、
金融庁の狙うところは唯一つ。だけど2つの段階がある。
と勝手に思ってみました。
段階の一つ目は、
資産形成に影響する上の7つの指標の内の
金融機関(銀行)の金利
を
金融市場の利回り(運用)に転換する
ことであり、同時に、
運用による、”複利の効果”を国民に定着させる
ことである。
ぷ:( ゚Д゚)と、思うんだよね。
複利の効果によって、残り全ての悪化していく指標をひっくり返すほどの金融資産をつくることができる可能性があること、それに気付いて実行してほしい。
ということを狙っているわけです。
段階の二つ目は、
つみたてNISAを切っ掛けとして、もっとガンガン資産を増やしてほしい。
ってことです。
ぷ:( ゚Д゚)と、思うんだよね(勝手に妄想)
そうすることで、金融所得による税収も入るし、
さらに、大量の資金が市場に流れることにより、企業の経済活動も活発になる。
そうすることで、結果
金融庁が最も実現したいことである。資料冒頭の言葉、
金融庁:つみたてNISAについて より引用
ぷ:( ゚Д゚)日本経済の持続的成長!
これを、金融面から実現することを金融庁は狙っているわけです。
ぷ:( ゚Д゚)と、勝手に思ってみた(妄想!)
ぷ:( ゚Д゚)金融と実体経済の両立。ってとこかな。
ぷ:( ゚Д゚)銀行に預けて、銀行が市場に投入し(企業貸付)増やすのではない。
ぷ:( ゚Д゚)国民が直接市場に資本投入して、売却益、配当益で増やすのである。
貯蓄から投資へってことです。
ぷ:( ゚Д゚)将来の日本経済の発展に寄することで、
ぷ:( ゚Д゚)自分の次の世代の日本はより良くなっているかもしれない。
ぷ:( ゚Д゚)そして、自分も儲けるぞ!
ぷ:( ゚Д゚)そういうことなのよね。。多分。
・・・そういうことにしよう。
ぷ:( ゚Д゚)日本経済の更なる発展のため、頑張りましょう!!
奥さん:( ゚Д゚)でかく出たな。この小物は・・
ぷ:(ーー;)ウッセ
あ、投資は自己責任でお願いします。
以上です。
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