【積み立て運用で教育資金】暴落リスクの対処(ヘッジ)の仕方
子供3人5人家族の家計管理(と雑記)ブログを運営している”ぷろまね”です。
本稿は【資産運用 考え方】になります。つみたて運用による教育資金形成における暴落リスクヘッジの仕方を書いてみます。
積み立て投資の運用による教育費の形成と暴落リスク
ぷろまねさん家の家計簿ブログへようこそ、
今日は、昨今巷で人気が高まっている
積み立て投資の運用による子供の教育資金(大学の学費)の準備
について、考えてみます。
これまで、子供の教育資金(大学の学費)の備えとしては、
学資保険によるものが一般的だったかと思います。
ぷ:( ゚Д゚)アッシも現金+保険で準備しています。
ですが、
昨今においては、その満期返戻率の低さ(場合によってはマイナス)から
積み立て投資の運用で賄うことを検討する方が増えてきています。
お子様が生まれた時から、インデックス型(全世界株式が代表)
の投資信託への積み立て投資を行い、
大学に入学する18年間運用を行うことで、その複利効果を活用し、
より、少ない元本で必要な学費を賄うというものです。
ぷ:( ゚Д゚)かなり、お得です。
確かにこの方法、銀行や保険の利回りがすごく低い現在の状況においては、
理論的な観点で言うと
選択しない理由はない。
方法かなと思います。
ただ、一点怖いのは、、
暴落
ですね。特にお子様が18歳を迎え
さあ、これから使うゾ。となった直前にそんなことが起きてしまったら、
ぷ:( ゚Д゚)あばば!!
な状況になってしまいます。
これが積み立て運用による教育資金形成の弱点である上、
それは、リスク(不確定なもの)なので、
誰かの頭上には必ず落ちるものなのです。
株価はあなたの為に動きませんので、
・・落ちた方、ご愁傷さまです。
ぷ:(´・ω・`)ショボーン
・・・
とはいうものの、
世の中リスクがあると分かっているものは
それに対処(ヘッジ)する方法も
あるわけです。
という訳で、この記事では、
そんな、取り崩し直前に暴落が起きた場合に対処する。
暴落リスクに対するリスクヘッジ
のやり方の一例をご紹介したいと思います。
ぷ:( ゚Д゚)一例です。。飽くまで。
運用による教育資金。ベストケースとワーストケース
それでは、ここでは、まず 積み立て運用による教育資金の準備について、
下のような条件で、積み立てを行った”ぷろまねさん”の場合を見てみます
◇”ぷろまねさん”が想定する運用条件
- 目標の準備資金は約500万円とする
- 運用は年利5%全世界株式インデックスファンドで行う
- 積み立ては子供が生まれてから18年間行い(0才~18才)、以降停止。
- 積み立て額は約年17万円とする
- 学費は子供が18才から22才の4年間とし、125万円/年の支払いが発生すると想定
そのベストケースとワーストケースをそれぞれ見ていくことにします。
注:分かりやすさの為、利益確定時の税金は考えません
ぷ:( ゚Д゚)では、どうぞ。
ベストケースでの教育資金推移
それではベストケースから、
これは皆さんが運用による教育資金を準備する際に想定するケースになります。
こちらが、その推移を図示したものです
- 毎年17万円の積み立てにて、子供が18才の時502万円の運用資金
(投資元本は306万円) - 子供18才にて運用資金を現金化し、以後4年間毎年125万円を支払う
- 4年間の支払い総額500万円を元本304万円で達成。
積み立て運用で、教育資金を準備されておられる方は大体このようなケースを想定されているものと思われます。
想定500万円の学費を304万円で準備する。
ですね。で、
おそらく、大方の場合は実現できるのではないかと
ぷ:( ゚Д゚)思います。
以上が、ベストケースの場合です。
ワーストケースでの教育資金推移
それでは次は、積み立て運用での教育資金準備におけるワーストケース(最悪事象)を見ていきます。
子供が18才になり、いよいよ運用資金を現金化しようとする直前に、50%の暴落が発生したと想定します。
こちらが、その推移を図示したものです
- 毎年17万円の積み立てにて、子供が18才の時502万円の運用資金
(投資元本は306万円) - 子供18才にて運用資金を現金化する直前に50%の暴落発生、底値251万円で現金化
- 2年間で資金は底をつき、別手段で残りの学費(250万円)を捻出
これが、考えられる最悪のケースと思われます。この場合、
想定500万円の学費を556万円で支払う
ことになり、想定していたベストケースとは
556万円 ー 306万円 = 250万円
の支払い額の差が発生してしまいました。
ぷ:(´・ω・`)ショボーン
以上が、ワーストケースの場合です。
ところで、足りない250万円どうするの?奨学金になっちゃうのかな?
運用による教育資金。暴落リスクへの対処(ヘッジ)の仕方
という訳で、積み立て運用における教育資金の準備においては、子供が18才になる直前での暴落が一番のリスクになることが分かりました。
今回は暴落幅50%とまぁ滅多に起きないケースを考えますが、それに準ずる暴落は人生に数回は発生するものです。
その数回のタイミングが運悪く子供が18才のときだったという、
そういう人は必ずいる
ぷ:(´・ω・`)というわけ。
じゃあ、次から この暴落リスクを低減する方法を考えてみましょう。
暴落リスクへの対処(ヘッジ)の考え方
では、暴落リスクの対処の方法です。それは、下の4つを行うことです。
暴落リスクへの【準備】が2項目、暴落発生時の【対処】が2項目です
◇暴落リスクへの対処法
- 【準備】暴落後の株価の元値回復までの期間を想定すること
- 【準備】想定した期間分の学費を別途現金で用意すること
- 【対処】暴落発生~元値回復までは運用資産を使わず、別途用意した現金を使うこと
- 【対処】株価回復したら運用資産を現金化し、残りの期間の学費を支払うこと
では、順に見ていきましょう
【準備】暴落後の株価の元値回復までの期間を想定する
最初は、暴落が発生した場合、その暴落がどの程度の期間で元値回復するのか、
その期間を、自分で想定します。
この行為は、リスク顕在化時の影響度を見積もることでして、
どのくらいの影響まで補償したいのかを決めるということです。
とはいっても、そんなの分からんですよね。
なので、ここからは一例として、”ぷろまねの場合こう考える”を順に書いていきます。
・・・
ぷろまねはこの回復期間を考えるにあたり。
ぷ:( ゚Д゚)過去の実績から考えてみる。
ことにしました。
下が過去のS&P500指数での2000年以降の暴落及び株価回復期間です。
◇2000年以降の暴落と回復期間(S&P500指数)
- ITバブル(2000年):回復期間 約6年
- リーマンショック(2008年):回復期間 約2年
- コロナショック(2020年):回復期間 約6か月
大きな暴落は上記です。他、大小さまざまな急落はありますが、いずれも1年以内に回復しています。
なので、ぷろまね、
この例では、回復期間は”2年”と想定することにしました。
ぷ:( ゚Д゚)じゃあ、次です。
【準備】想定した期間分の学費を別途現金で用意する
ここまでで、暴落が発生した場合、その暴落がどの程度の期間で元値回復するのか、
の期間をぷろまねは、
ぷ:( ゚Д゚) ”2年”
と設定しました。では、次のリスク対処の準備はこれです。
想定した期間分の学費を別途現金で用意する。です。
一年間 125万円の学費(4年で500万円)なので、
ぷ:( ゚Д゚)2年分、250万円を準備するってこと。。ですか?
ぷ:( ゚Д゚)マジ!?
とは思ったものの、リスクをヘッジするために必要なコストと考え、
ぷ:( ゚Д゚)生活防衛資金を使おう。
別途準備している、生活防衛資金から捻出することを決めました。
ぷ:( ゚Д゚)準備は以上です。
ぷ:( ゚Д゚)じゃあ、次です。
【対処】暴落発生後~株価回復は運用資産を使わず、別途用意した現金を使う
ここまでで、株価回復期間の想定とその間の学費を別途準備しました。
ぷ:( ゚Д゚)回復期間2年、準備金250万円です。
では、次は、実際、子供が18才になる直前に暴落が発生したと仮定した時の
対処法です。それがこれ
◇暴落発生時の対処法(暴落発生~株価回復まで)
- 暴落が起きても、絶対現金化(狼狽売り)してはならない。
- 株価が回復するまでの間は別途準備した現金から学費を支払う
- 想定期間(2年)以内に株価が回復することを願う。
とりあえず、暴落が起きても焦って売ってはいけません。
こういう時の為に補償金を現金(2年間分)で準備してきました。これを学費に使います。
ぷ:( ゚Д゚)学費は生活防衛資金から捻出します。
ぷ:( ゚Д゚)運用は継続
ぷ:( ゚Д゚)あとは、想定した2年以内に株価が戻るのを祈るだけ。
そうっすね。ただ祈るべし。株価は誰にも操れません。
【対処】株価が回復したら運用資産を現金化し、残りの期間の学費を支払う
ここまでで、暴落発生時~株価回復までの期間の対処法まで述べました。
じつは、この対処が正に暴落リスクをヘッジしている期間であるんです。
ぷ:( ゚Д゚)フーン。分かった様な分かんないような
ぷ:( ゚Д゚)でも、想定した2年以内に株価が戻れば、ヘッジ成功と言えるってこと?
そうです。
じゃあ、最後、株価が元値に回復した後です。
ここではめでたく2年以内に株価が元に戻ったと想定します。
そしたら、
◇暴落時の対処法(株価が回復したら)
- 運用資産を現金化して、残りの期間の学費を支払う。
ってわけです。
ぷ:( ゚Д゚)やっと元の生活に戻れると・・
そうですね。お疲れさまでした。
暴落リスクへの対処(ヘッジ)の結果
というわけで、積み立て運用による教育費の準備における暴落リスク。
これをヘッジする手段を紹介しました。
では、最後にこのリスクヘッジを図示化すると下の様になります。
- 運用とは別に学費2年分の現金をリスク補償資金として準備する(下側のグラフ、想定株価回復期間を2年する)
- 暴落発生時は運用継続、リスク補償資金より学費を支払う
- 株価が回復したタイミングで運用資産を現金化、残り期間の学費を支払う。
上記が暴落時の対処になります。上図のとおり、18才で暴落し、以後2年間で株価が回復した場合、学費と支払った元本は、
250万円(補償資金) +(306万円ー250万円)(運用資産より)
=304万円
となるため
4年間の支払い総額500万円を元本304万円で達成。
となり、ベストケースでの支払い額(304万円)と同額になることが分かりました。
というわけで、
本対処法が、
想定した株価回復期間の内に株価が回復するという条件において、
暴落リスクを完全にヘッジできる。
方法の一例である。
と言えたわけですね。
まとめ
今回は、積み立て運用における教育資金の準備における、暴落リスクの対処法の
一例を示してみました。
ご理解いただけると嬉しいのは、
リスクには対処法が存在することと、
対処にはお金がかかる(コストがかかる)ってこと。
でした。
もし、資産の形成の中で、生活防衛資金を準備されている場合は、
ぷ:( ゚Д゚)このリスク補償金に割り当てるのもいいのかな
ぷ:( ゚Д゚)と思いました。
・・・
ぷ:( ゚Д゚)投資は自己責任でお願いしますね。
【ご参考】教育費はどう準備する?リスク許容のお話です。
>>教育資金の準備は現金貯蓄か運用か?リスク管理の考え方。あなたにとって守るべきは何なのか?
以上です。
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